フランスはココナッツ、アメリカは桃。これなーんだ??

以前、「フランス語って、難しい?」で、フランス語が難しい理由の一つとして


「フランス人が難しい」


と、挙げさせていただいたのですが。


フランスで友人を作ろうとして、うまくいかず、言葉も通じず、そのうちフランス人もフランス語も嫌になってしまうパターンは多少なりともあるのではないでしょうか?


ちょうど2年目の私がそんな感じでした。


そんなことが少しでも避けられるように、今回のブログを書こうと思います。


ちなみに、ココナッツと桃の例えはこちらの記事からアイディアをいただいています。

- France-Amérique(フランス語)

-The Guardian (英語)

-Harvard Business Review (日本語)


さて、例えばです


あなたが知り合ったフランス人に誘われて、友人達が集まるパーティーに参加したとします。


一生懸命会話フレーズを勉強して、一通りの軽い会話と返答ができるように用意して挑みますよね?

そして、当日、珍しい日本人ということで、多少挨拶程度に話しかけられますが、

そのあとは全く内輪の会話に入れず、

さらに、誰一人として、慣れない場にいるあなたの不安に気づいていない様子で、

「大丈夫?」の一言もありません。

そのうち、何時間も一言も発さず、笑顔を貼り付けたまま、

まるで部屋の飾りの一部にでもなったかのような気分になり、

何となく限界が来たところで「明日早いので帰りますー」とかいいつつ凹みながら帰路に着きます。


本当です。

(経験談です)


こんな経験をするとフランス人恐怖症になりかけるのですが


フランス人的には別にあなたが嫌いなわけでも、あなたがつまらないわけでもありません。

あなたは全く悪くありません。

あなたのフランス語が上手でも、どれだけあなたが魅力的でも、どれだけ感じよく振る舞っても

フランス人のグループに新参者で入った場合はほとんどの場合がこうなります。

そういうものなだけです。避けて通ることは不可能だと思っていいと思います。


どういうことかというと


フランスのココナッツ文化


フランス人のコミュニケーション方法は日本のコミュニケーション方法と全く違うだけです。

ちなみにアメリカの文化と、私は「ほぼ真逆」と捉えています。


フランスのコミュニケーションは「ココナッツ型」だと言われています。

つまり、外側が硬く、美味しいものは全部内側にあるパターンです。

それに対して、日本やアメリカは「桃型」と言われています。

当たりが良く、すぐに話せるけど、あるところまで行くと硬い種に当たります。


私の感覚ではアメリカが桃なのに対して、日本は梅みたいな、硬い種の中にもう一個美味しい部分がある。つまり、桃よりも身が少なくて早めに殻に当たるけど、さらにそこを超えると本当の仲良しになれるみたいな…


それはいいとして、


桃型のコミュニケーションでは仲良しも新しい人も分け隔てなく気を使うのが当たり前ですが

ココナッツ型のフランスは、「仲良し」と「その他」の壁がびっくりするほど厚いのです。

彼らに悪気は無いのです。


ドラマ「ガールフレンズ・オブ・パリ」で、ジュールがエルザの友達グループと一緒にパーティに来たり、カラオケに行くものの、まったく浮いてしまっているシーンがありますが、

あんな感じです。

(↑ 見てない方は是非!ジュールがあり得なくかっこいい!(ノ∀`*) ♪ さらに会話も勉強になります)


あなたが外国人だとか、フランス語が下手だとか、そんなのは関係ないのです。

そこで、強烈なキャラで突っ込もうもんならさらに大事故です 笑


ココナッツには理由がある


なんで、そんなに硬い殻を持っているのかというところについての私の見解としては…


フランス人の仲良しグループは一度入ると、全てが許されるからかなぁと…

困っていたら全力で助けるし

お金も貸すし

仕事も紹介するし

プライバシーなんて無いかもね?ぐらい仲良くなります。

実際私が移住の際に頼ったフレンチベルギー人の女友達も

「移住したいからビザのための書類が必要」という相談をすると

3時間で全て用意して送ってくれて

移住してからの6ヶ月間はタダで住まわせてくれて

その後もなんだかんだで助けてくれて

いまだに頭が上がりません (^^;


だから、初めの時点である程度選別しないといけないのだろうなと思います。


ココナッツなフランス人と仲良くなる方法


じゃあ、どうするのか?ということですが


まず割りたいココナッツを決めて、その殻の一点に集中して割ることです。


つまり、入りたいグループを決めます。

美味しいかどうかは割って見ないとわからないので、ここが難しいところです。


そして、そのうちの一人に絞ってとっても仲良くなるのです。

日本好きな人とあちこち旅している人は成功率が高いです!

そして、その人とある程度仲良くなったら多分パーティーとかに誘ってくれるので

そこで、もう一人的を絞って仲良くなります。

決して、みんなの人気者になろうと思ってはいけません 笑

一人ずつ的を絞ってじっくり仲良くなっていくことです。

パーティーでずっと一人の人にくっついていても良いのです。

みんなと話そうとせずに、一人一人とじっくり仲良くなってみてください。


ちなみに、最初にグループを決めずに、

趣味の合う誰か一人と仲良くなって

そこから広げていくのもアリです。

とにかくコツは、浅く広くでは無く、一人とじっくり仲良くなることです。


お勧めします。


ちなみに、割ったココナッツが好きな味じゃなかった場合は?

諦めて次のココナッツを探しましょう。

割って見ないとわからないのが辛いところですが、わたしはまだこの見極め方はわかりません。

分かり次第報告させていただきます☆


Etre comme un livre ouvert


そして、大事なことは、仲良くなった相手とは隠し事なしで全力で仲良くなることです。

フランスでは " Etre comme un livre ouvert - 開いた本のようになりなさい -"という表現があるのですが、敬意と愛情を持った上で、できるだけ自分をさらけだすほうが安定して仲良くなれるようです。

さらけ出して、引く相手とはどちらにせよ絶対に本気の友達にはなれないので

早めにさらけ出して、合う/合わないを見極めた方が効率がいいです。


本気の友達じゃ無くても良いから、なんと無くの友達はできないかというあなた!


難しいと思います。

この辺はかなり0か100かみたいなところがある気がします。

なんと無くの友達を探すのなら、フランス人以外を狙った方がいいかなと…


私は、もともと「グループ」というのが大の苦手で、浅く広くのコミュニケーションが元々の持ち味なのでこのステップはかなり辛いところなのですが、いまだに他の方法で成功したことがないので、現時点ではこの方法をお勧めします。



失敗例と成功例


私の失敗談を話すと、

移住2年目に彼氏とシェアハウスに住むことに決めたのですが、

私と彼氏以外のメンバーはすでに友達で、そこに加わった形でした。

私はまだそんなにフランス語が話せるわけでもなく

そのグループのノリもそんなに得意ではないものの

ソツなくやれば、やっていけるだろうと思っていました。


が!


結局やっていけませんでした 笑


まだ、文化の違いをうまく理解していなかったので、パーティとかにはどうも混ざれず

そのうち、同じ家に住んでいるのに、同じグループに混ざろうとしない私たちに

メンバーの一人がキレて

なんだかよくわからないままアパートに引っ越すことになりました。


ここでの失敗は、 家 = 一つのココナッツ という意識が全く無く

  • 興味のない相手と同じ家に住むことに決めたこと
  • すでにグループになっているメンバーとルームシェアしようとしたこと
  • 当たり障りなくやろうとしたこと


彼らにとっては、殻の中に異質なものがあるような感じで嫌だったのだろうと思います。

もちろん、メンバーによって、グループによって、シェアハウスによって違うとは思いますが

経験の一つとして例に挙げさせていただきました。


成功例も書きますね。


知り合いに誘われた団体でのハイキングで、

知り合いの知り合いで、マッサージを受けるのが好きな旅人で美容師の子と会い、

そのハイキング中ずっと話していたところから仲良くなり

マッサージとヘアカットをやりあったり

そのついでに一緒にランチをしたり何度かして、

その年の年越しパーティーの誘われてました。

そこでその友達に会い、

そのメンバーでキノコ狩りに行ったりしています。

この子とは長い付き合いになりそうです(*´∀`*)


あとは、周りのフランス人を観察してみると、さくっと輪に入るスキルを持っている人が多いのにも気づかされます。少しずつ真似して、もっとコミュニケーション上手になりたいです。

旅行中や知らない人同士が集まる場では、このフランス人の「相手とさくっと仲良くなる技」がよく見れて感心してしまいます。


- まとめ -

  • フランスのコミュニケーションはココナッツ型
  • 周りはゴワゴワ硬くても、中はジューシーだから諦めないこと!
  • 会話に入れないのはあなたのせいでは全くない!
  • 殻は一点集中型で突破しろ!
  • 開いた本になること╰(*´︶`*)╯



ちなみに、南フランスはやや桃寄りだという話を聞きます。

私の住むPoitiersは、フランスの中でも保守的な田舎にあたるので、行かれるエリアによってココナッツ度合いは違うかと思います。


この記事が、あなたの役に立ちますように (*'-'*)


それでは、また!
















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